竹 の 竿
和竿との出会いはもうかなり前のことになります。その頃は札幌の中央区に住んでいて
狸小路の五条釣具店に出入りしてました。古いお店で高そうな竹竿が置いてあり興味はあったのですが
貧乏釣り師には縁のないものと思っていました。
お店に出ていたご老人が竿師の竿由さんだとは後で知ったことです
郊外に引っ越してからは足が遠のき・・時がすぎ・・
あるとき思わぬまとまったお金が入ったので久しぶりに五条釣具店に行き
気になっていた和竿を買いました・・・しかし作者の竿由さんは何年か前に亡くなったとのことでした
その年の6月のある日、道南の川で和竿での初めてのヤマベ釣り・・・
最初、持ち重りはしたもののなじんでくるとなんとも言えぬ・・グラスやカーボンとは違う・・・調子・釣感
釣りの新たな世界が開けた様に思いました
竿由作 ヤマベ竿 12尺 矢竹・並継ぎ 10本継ぎ・3本仕舞い |
たまたま、紀伊國屋書店で手にした「和竿作りの本」・・・私でも竿を作れそうだ・・・・もともと手仕事は好きだし・・・
素人とは恐ろしいもんで(道具と素材の竹を宅配便で送る算段で・・・・・)さっそく上京。
あちこち釣り具店を訪ねるうちにどうも最初の安易な構想とは違うぞと気づく・・・竹の種類さえ良く知らなかったし・・・
よくぞ 竿師さん達がド素人の相手をしてくれたものです
最後に訪れた上野の釣り具博物館で親切にしていただき・・なんとか竿作りの目途がつき、「東作本店」で
みやげに3万円の竿を買い札幌に戻り仕切り直し・・・いろいろありましたがなんとか竿を作りだした次第・・・
「すべてはヤマベを釣るために」
今まで150本以上は作っていますが正確には覚えていません 人にあげたり「おしゃか」になったりで手元にあるのは30数本くらい・・ 作った竿は実際に川で使いヤマベを釣っています・・・ もとよりアマチュアの作った竿ですのでプロの竿師さん達の 素晴らしい竿にはおよびもしませんが・・・ 自分なりにできが良いと思われる竿を紹介します 2021年一部更新 |
自作の竹竿の紹介